床暖房のメリットとデメリットについて
この場合、まずは熱源を何にするか?
という事から考えてみよう。
一般的に考えられる熱源は次の4種類だろう。
1.電気
2.ガス
3.灯油
4.パッシブエネルギー(太陽熱・地中熱など)
電気を熱源にする床暖房については
現在2種類の方法がある。
ひとつめは、フィルムヒーター式で、
ふたつめは、ヒートポンプ温水式だ。
フィルムヒーター式のメリットは
設置費用が工事費も含めて安いという事だけである。
デメリットはランニングコストが高いという事と
故障時のメンテナンスが容易ではないという事。
インターネットなどでは、安さを売りにしたり
施工のしやすさをうたっているものが多い。
また、建売り業者などは床暖房が入っていますと言うと
売りやすくなるため、設置するケースが多くなっているが
ランニングコストが安い、と言っているところは見かけない。
実際にフィル未ヒーター式の床暖房を導入した人は
その快適性よりも電気代の高さに驚くことが多い。
さて、次に現在主流になりつつある
ヒートポンプ温水式のメリットはなにか?
各メーカーが主張しているのは
ランニングコストが安いということだ。
ではどのくらい安いのか?というと、
フィルムヒーター式の約1/3〜1/4くらいだ。
なぜ、そんなに安いのか?
簡単に説明すると、ヒートポンプとは
コンプレッサーでガスを圧縮し、気化熱を利用して
冷暖房するしくみである。
そしてその発熱効率をCOPという単位で表すのだけれど、3.0〜5.0くらいである。
つまり1の電気で3〜5倍の電気(熱)を作り出すことができるのである。
実際にヒートポンプ温水式床暖房を導入している人達の電気代は
比較的満足度は高い方だと思う。
では、イニシャルコストはどうか?
フィルムヒーター式比べると
かなり高いという事になる。
それは必要な設備や機器が多くなるからで、
ヒートポンプ本体と熱交換器、
そして床下に敷設する温水循環用のパイプ、
それらを制御するコントローラーなどなど。
設置工事もフィルムヒーター式に比べると
余計に手間がかかる。
ヒートポンプ温水式はランニングコストは安いが
イニシャルコストがかかるという事だ。
では、イニシャルコストもランニングコストも
安い床暖房はないのだろうか?
結論としては
『 ある 』